こんにちは、Mikawaです。
今回も前回までの続きで、「自転車通勤には必要なものが多い」ということにフォーカスして、
自転車通勤のハードルを考えてみたいと思います。
※1回目の「①自転車本体に取り付けたりするもの」に関する記事はコチラ
※2回目の「②自転車に乗る際に身に着けるもの・持ち物(必須編)」に関する記事はコチラ
※3回目の「③自転車に乗る際に身に着けるもの・持ち物(あると良いもの編)」に関する記事はコチラ
4回目は、 自転車のメンテナンス用品 を、取り上げます。
クロスバイクの性能を維持したり、長く乗り続けるために、メンテナンスは必須ですからね。
チェーン周辺・フレームのメンテナンスに必要なものは、以下の記事でも取り上げています。
目次
①空気入れ(フロアポンプ)
持ち歩き用の携帯エアポンプと違って、
家でのメンテナンスには、フロアポンプのほうが早く空気を入れられて便利です。
クロスバイクやロードバイクの場合、タイヤの空気圧は6気圧以上など高いです。
高い空気圧の影響なのか、2週間ほどたつと1気圧以上落ちていることが多いです。
空気圧が不足していると、スピードが出しにくかったり、パンクのリスクが上がります。
そのため、1週間に1回程度は空気入れが必要と言われています。
ママチャリなら1年に1回、空気抜けてきたかな、という頻度の人も少なくないと思います。
空気を入れる頻度が多く、適切な空気圧にできるよう、
空気圧がわかるゲージ付きの空気入れ(フロアポンプ)を持っておくのがオススメです。
注意点は、クロスバイクやロードバイクの場合、
ママチャリ用の空気入れだと使えない場合もあるということです。
タイヤはバルブの種類によって、
「フランス式(仏式)」「アメリカ式(米式)」「イギリス式(英式)」があります。
クロスバイクやロードバイクは「フランス式」が多いです。
私の子供が乗っている、トレックの子供用の自転車は「アメリカ式」です。
一般的なママチャリは「イギリス式」になります。
そのため、様々なバルブに対応できるフロアポンプがオススメです。
以下のモデルだとすべてのバルブに対応できるよう、変換クリップも付いています。
価格は3~5千円くらいで、十分使えるものが購入できます。
スタイリッシュなものであったり、高機能なものだと1万円を超えるものもあります。
②ペーパーウエス
チェーンやフレームの汚れを拭き取ったり、注油するときにチェーンの下に当てがったり、といった用途に使います。
私は以下のペーパーウエスを使っています。
紙なのに頑丈で、濡れても破けず、厚さもそれなりにあって拭き掃除がしやすい点が気に入っています。
チェーンやフレームの洗車を行うと、1回当たり3枚程度使います。
1か月に1回のペースでも、1年以上は使えることになるので、コスパが良い点もお気に入りポイントです。
他のペーパーウエスも試したことがありますが、濡れたら破けやすくなってしまい、
使用枚数が増えてしまうことがありました。
ペーパーウエスには様々な種類があるので、使い方に合うお気に入りのモデルを見つけてもらえたらと思います。
③バスタオル(養生用)
自転車をキレイにする際、汚れで床を汚さないために使います。
黒い油汚れはなかなか落ちにくいので、養生しておくと安心して作業ができます。
私はバスタオルで作業をしていますが、
ブルーシートなど液体を通さない素材のほうがより安心して作業できます。
④メンテナンススタンド
後輪を外したり、後輪を浮かした状態で自立させることができるようになることで、
メンテナンス作業の効率を上げるために使います。
後輪が地面に付かない状態だと、ペダルを正回転させるとギアが変えられます。
ギアが変えられると例えば、
後輪を付け外しするときはチェーンが一番外側になるように一番重いギアにしておく、
チェーンへの注油後に変速させてスプロケット全体に軽く油をなじませる、
などの作業がしやすくなります。
後輪の横に付いているサイドスタンドを使う形でもメンテナンスできないことはないですが、
後輪を持ち上げる動作が入るのが、わずらわしく感じるはずです。
私は MINOURA (ミノウラ) の ディスプレイスタンド DS-520 を使っています。
価格が安めで、折り畳める点が気に入っています。
難点は、しゃがんでチェーンを洗ったり作業することになるので、けっこう腰が痛くなる点です。
⑤クリーナー・潤滑油などのケミカル用品
ケミカル用品は使用目的によって以下のようなものがあります。
- チェーン・フレームなどの汚れを落とすクリーナ
- 変速部分・チェーンなどの駆動系を滑らかに動かす潤滑油
- フレームに汚れを付きにくくするコーティング剤
私はワコーズ製ケミカル用品5種類を使っています。
私なりの使い分けも合わせて以下に書きます。
(1)チェーンクリーナー
⇒ チェーン周りの油汚れを落とす用途
専用ブラシが付いてきます
(2)フォーミングマルチクリーナー
⇒ 泡の洗浄剤
チェーンもフレームも基本どこでも使えるイメージ
(3)ラスペネミニ
⇒ 浸透力と防錆に優れた潤滑油
私はディレイラー(変速機)周辺用の潤滑油として使っています
(4)チェーンルブ
⇒ チェーン用潤滑油
ラスペネと似ていますが、雨などのウェットコンディションにも強く、長期間潤滑効果を発揮します
(5)バリアスコート
⇒ フレームの保護・コーティング剤
ワコーズのケミカル用品は、インターネット経由で購入したほうが高いことがあるので、
私は地元の自転車屋さんで買うことが多いです。
フィニッシュラインのケミカル用品には、洗浄と潤滑が一緒にできるものがあります。
メンテナンスが手間な人はこの製品を試してみるのもよいのではと思います。
ケミカル用品は自転車以外の用途でも使えることが多かったです。
・ラスペネ ⇒ 玄関ドアの開閉部からイヤな金属音がするときに、吹き付けたら音がしなくなった
・バリアスコート ⇒ 車のコーティングにも使える
ケミカル用品は、メーカーも種類も多いので、
1度試してみて自分の使い方に合うものを見つけるのがよいと考えます。
⑥ゴム手袋
メンテナンスや掃除作業で、手に直接油などの汚れが付かないために使います。
軍手などでも問題ないかと思います。
濡れる作業もある洗車作業などは、ゴム手袋のほうが使い勝手が良いかなと思っています。
⑦チェーンローラー
後輪を外して洗車する際に、作業性を高めるために使います。
後輪を外しただけだと、チェーンがたるんでフレームに当たってしまいます。
このチェーンローラーを使ってチェーンがしっかり張った状態になることで、
チェーンを回すことができるので、汚れの拭き取り作業や、注油作業が楽にできます。
⑧掃除用のブラシ
スプロケットや、フロントのギア辺りを掃除するときに、毛先が長めのブラシがあると便利です。
私はチェーンの掃除用には、ケミカル用品で取り上げた、
チェーンクリーナーに付いている専用ブラシを使っています
(こちらのブラシはチェーン洗浄用ということもあってか、毛先が短めになります)。
⑨タイヤ・チューブ・リムテープ
3,000~5,000km走ると、タイヤの交換が必要になります。
通勤距離の片道が5kmとすると往復10kmで、300日くらいで3,000kmに達します。
見た目では、地面と接するタイヤの中央辺りがすり減って平らになってくると、
そろそろ交換が必要になります。
タイヤを交換する際は、同じゴムでできているチューブや、
ホイールとタイヤ内のチューブ間にあるリムテープも、消耗品のため交換するのがオススメです。
前輪・後輪で2本セットで買う必要があるのも注意点の1つです。
(タイヤ)
(チューブ)
(リムテープ)
⑩ブレーキシュー
私は基本的に雨の日は自転車に乗らないので、あまりブレーキシューはすり減りません。
(なので、まだ私は1度も交換をしたことがありません)
ただ、自転車通勤で雨の日なども乗る場合は、ブレーキシューのすり減りも早くなります。
長く同じ自転車に乗る際は、カートリッジタイプにすると、
ブレーキシューのみの交換となるため、コスパが良くなります。
最後に
今回も自転車通勤のハードルとして、「必要なものが多い」ということについて書いてみました。
4回目は、 自転車のメンテナンス用品 として、10種類のアイテムを取り上げてみました。
価格が安めのアイテムで見積もってみても、大まかに以下のお金が必要になってしまいます。
- 空気入れ(フロアポンプ) 約4千円
- ペーパーウエス 約1千円/年
- バスタオル(養生用) 約5百円
- メンテナンススタンド 約4千円
- クリーナー・潤滑油などのケミカル用品 2千~1万円/年(頻度や使う用品・種類による)
- ゴム手袋 約5百円
- チェーンローラー 約2千円
- 掃除用のブラシ 約1千円
- タイヤ・チューブ・リムテープ
・タイヤ 約5千円/年
・チューブ 約2千円/年
・リムテープ 約5百円/年 - ブレーキシュー 約2千円/年
上記を合計すると、ランニングコストがかからないもので約1.2万円、
ランニングコストがかかるものだと、約1.5万円/年になります。
1回目、2回目、3回目で取り上げたアイテムと合計すると、
約13万円+年に約1.5万円のランニングコストが必要になります。
消耗品で取り上げていないものについても、
数年に1回は買い替えると考えると、自転車通勤にかかるお金はけっこう大きく感じます。
自転車通勤を検討している人などの、参考になればうれしいです。
※5回目の「⑤自転車通勤のデメリット」に関する記事はコチラ
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